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自律神経と痛みの関係性

9月に入りました!
日中の蒸し暑さはまだまだ残っているようですが、朝晩はいくらか過ごしやすくなってきたような気もしますね(*´ω`)

そして続けて台風もあったりして、気温も気圧も著しくアップダウン(*_*)

そんな時に注意したいのが、『自律神経の乱れ』です!

そして、、、この自律神経の乱れが『痛み』の元凶にもなり得てしまうんです(:_;)

では、そもそも……
『神経』とは何でしょうか???
『痛み』って何でしょうか???

まず『神経』とは……神様が通る経(みち)と書きますね。

皆さんの身体の中には、神様が常に動き回ってる訳ですね!

神様が通ることで、脳が働き考えることができて
神様が通ることで、物を見て、匂いを感じて、喋って食べて味わって

神様ってスゴい!!

そういうスピリチュアルっぽい考え方も、あるにはあるんですが(^_^;)

実際には、古来の日本には中国から入ってきた東洋医学の考え方しかありませんでした。

しかし江戸時代中期になると、蘭学・西洋医学という新しい学問が入ってきて、実際に人の体を解剖した上で、杉田玄白・前野良沢らによって『解体新書』が作られました。

日本史の授業でも習いましたよね?

ただ、解体新書を制作する際に翻訳したオランダの医学書の中に、全身を細い糸のようなものが張り巡らされているzenuw(ゼニュー)というものがあったそうなんですが、そのzenuwに相当する日本語が無かったんですね。

そこで、中国医学で全ての生理活動を意味する『神気』と、人体の中の気や血や水の通り道を意味する『経脈』を組み合わせ、『神経』という造語が当てられたことが由来とされています。

なので、解体新書が翻訳される1774年(?)以前は『神経』という日本語も無かったんですね(゜.゜)

更に構造的なことを言うと、簡単に言えば『脳と身体の末端をつなぐ情報伝達のための電気信号』であり、

末端からの刺激(何か触れた・ぶつかったとか、目で見て危険だ・口に物入れて美味しい不味い・
鼻からクサい・耳からうるさいとか) という情報を脳に伝達する機関ということです。

それに対して、脳から、筋肉や内臓、末端に「動きなさい!」って命令を出す。

そういうやり取りを常にやってくれている訳なんですね!

ちなみにですが、、、人ひとりの神経を1本に繋ぎ合わせると、どれくらいの長さになるかご存知ですか???

正解は、人間ひとりの神経を全部つなげると、、、
約100万kmになるといわれています!!

この距離は、実に地球と月を2往復半以上もできちゃう距離なんです。


身体の中に100万キロの道が通ってるって、スゴイですね!
人体って、ホントに不思議です(*●∧●*)

じゃ今度は、痛みって何でしょうか?

痛みとは、身体のSOSを感じ取って「ココが異常だよ!」って教えてくれるサインなんです。

お腹が痛かったら、「何か悪いもの食べて胃が腸がおかしなことになってますよ!」って教えてくれてる訳だし……

首が痛い・腰が痛いだったら「日常生活で首に普段が大きくかかってますよ!」とか……

末端から皮膚表面に何か刺激を受けた。
その刺激を電気信号を使って脳に、その旨の情報を送る。

そしたらその情報・異常を受け取った脳みそが、「そこおかしいから痛みを出しなさい!」
という指令を末端に送る。

身体が良くない状態ですよ!って教えてくれている。

痛みを感じるって、とっても優秀な機能なんです!!👏

でも、、、痛み感じるって嫌なことですよね?
好きな人は、まずいないと思います💦

じゃ、痛みを感じなかったら……
どうなると思いますか???
ちょっと考えてみてください。

痛みを感じることは不快なこと嫌なことだけど、身体がおかしい・悲鳴をあげてると認識をさせてくれる信号な訳です。

なので、痛みを感じないというのは、身体が良くないことを教えてくれない状態なので、自然に治る機能が失われてしまいます。

薬飲んだり、痛み止めを飲んだり、注射を打ったりして、仮に痛みだけ押さえ込んだとしても……

本来感じるべき神経の流れを止めてしまい、『痛みを感じなくさせる』ことを日常的にしていると、、、人が本来持っている、自分で治る機能(自己治癒力)が失われてしまうことになりかねません。

それって、めちゃめちゃ怖いですよね???

例えば、ぎっくり腰なっても痛くないから、そのまま日常生活を送る。。。

でも姿勢とかクセとか、原因は取り除かれないままなので、余計に悪化して、筋肉とか関節がボロボロになって、、、

筋肉って劣化して固くなりすぎると
血管とか神経も押しつぶしてしまいます。

そうなると脚に対する流れも鈍ってくる。。。
でも、それでも痛みを感じないんで、今度は脚に力が入らないとか、歩くこともしづらくなってくる😨

あとは内臓に関しても一緒!

日常的に、あんまり良くない物を食べ続けてたりすれば、胃とか腸からSOSの信号って出るはずですよね?
「お腹が張るとか、痛い」とか。。。

SOSが出なかったら、やめることなくどんどん食べ続けるんで、どんどん悪化していく訳です。

そしたら生活習慣病まっしぐら!というリスクも出てきます😵‍💫

なので、自分の身体の状態を知る上でも『痛みを感じる』ということは、とても大事なことなんだ!!ということがお解りいただけたかと思います。

また、その痛みの種類にも様々あって、、、
主に3つの例をご紹介します。

1つ目として、ぶつけたり・切ったり・骨折ったり・捻ったり・っていうケガによる痛み。

または内臓の障害、胃が痛いとか結石ができたり、腸捻転とか……
末端からの刺激によって痛みがでるパターン
「侵害受容性 疼痛」と言われる痛み。

2つ目は、神経自体に何らかの障害がおこって、誘発されるもの。
いわゆる神経痛・・・坐骨神経痛・頚椎症 腕ビリビリ・大けがで脊髄損傷っていうのも
「神経障害性 疼痛」と言われる痛み。

中には治りにくい症状もあるけども、基本的には原因を取り除けば解決することが多い痛みですね。

そして3つ目が、特に原因が見つからない、異常が特定できないにも関わらず痛みが出るっていうこともあるんです。
それが「心理社会的疼痛」と言われる痛みです。

特に多いのが慢性的な頭痛とか肩こり、腰痛なんていうのも居たりします。

あと、「明日学校行きたくないな。。。とか会社行きたくないな。。。」

なんて思ってると、都合よくお腹痛くなってきたり頭痛くなったり、、、そんな経験けっこうみんなあるんじゃないかなぁって思います。

要は、周りから「気のせい」って言われちゃうヤツですね!

この「心理社会的疼痛」が自律神経に深く関わってくると言えると思います。

そして、また厄介なことが・・・

そして、痛みを感じるというのは不快って感じると思います。
その不快感を長く感じれば感じるほど、人は脳にストレスを感じて緊張状態に陥ります。

そうすると自律神経も緊張状態が続くことになるので、『交感神経優位』の状態がっ作られてしまうんです。

で、交感神経優位の状態になると、ここで大きな問題になってくるものがあります。

それが『閾値低下』というものです。

閾値というのは、痛みや不快感を感じるレベルが低下してしまうことで、ちょっとした刺激によっても痛みを感じやすく、過敏になってしまうということなんですね。

だから、軽く触れただけでも ものすごく痛がったり、、、交感神経優位だと、血管も収縮して血流も妨げられてしまう。。。

そうなると、いわゆるコリというの出やすくなってしまいます。

そして、そのコリというものに対しても ものすごく痛みを感じやすくなってしまう。。。

そうすると、痛いし不快感がずっと続くので、
更に交感神経優位になって、更に閾値低下を助長させてしまう。
という悪循環に陥る、『負のループ』ができあがってしまうんです😢

実は、これが治す上でも非常に厄介になってくる部分で……((´ºㅁº`;;))

要は、目に見えるものではないですし、痛みの基準って他人と比べることができないですよね?

そうすると、人に解ってもらえないツラさだったりとか、「なんで自分だけ?」っていう鬱憤が出てくる訳です。

こういったものがストレスになって、更なる自律神経の乱れを生んでしまうことも多いので、なかなか厄介で治りづらかったりもするんですね😮‍💨

ケガとか病気を何十年って慢性的に抱えていると、同じ行動で同じ痛みを引き起こすっていうパターンができることがあるんです。

例えばですが、前にかがんだ時にぎっくり腰やっちゃいました。
ちゃんと治さずに、痛いけど騙し騙し生活してました。
何十年たってから、やっぱり痛いからと腰を治しました。
で、腰の原因はある程度取り除かれました。

でも『前にかがむと腰が痛い』っていう状態が何十年と続いてた訳なので、いわゆるパブロフの犬の状態ですね!
『前にかがむと腰が痛い』が脳にインプットされて『記憶』として残ってしまうんです😣

だから『自分は前にかがむと腰が痛い人間なんだ』っていう記憶が消し去られない限りは、どうしても痛みって残ってしまう。。。という訳なんです((+_+))

こと『心理社会的疼痛』っていうのは、記憶っていうのが大きなキモになってきます。
でも、そんな簡単に記憶なんて消し去るなんてことは無理ですよね???

じゃあどうすればいいかというと。。。
この場合なら、『前にかがんでも大丈夫』という状態を作ってあげる。

更に、その大丈夫という記憶を上書きしてあげることが大事なんです!
そこの状態を作っていくのが、我々治療家の仕事でもあります。

そしてその先の、日常の中で『前にかがんでも大丈夫』って認識を持ってもらうのは各々。
患者さん側の役割にもになっていきます😊

そういう意味で、二人三脚で一緒に治していくということが非常に大事なんですね!!

一度 覚えてしまった痛みというのは、自分で対応しようとしてもなかなか良くならないことが多いかと思います。

そしてそれを放っておけば、仕事のパフォーマンスが落ちたり、趣味が楽しめなかったり。。。(´;ω;`)

そんなことにならないように、早めにご相談くださいね!!

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