梅雨も真っ只中、ジメジメと鬱陶しい日もあれば、真夏のような暑さの日もあり、体調管理が大変な時期です。
更には部屋の温度調節も難しく、オフィスやお店などではエアコンが効きすぎて寒すぎるといったことも気になる方も多いかと思います。
そして、実はこういった時期に肩こりや頭痛、胃腸の調子が悪いといった症状を起こしやすくなるんです。
それは何故か？
暑い・寒い・湿気…急激な環境の変化の下に置かれることで脳がその変化に対応できず、人間の身体すべての機能をつかさどる『自律神経』の乱れが生じてしまう為です。
『自律神経』とは、日中に活動する為に働く『交感神経』と、夜にしっかり休む為に働く『副交感神経』、この２つを総称したものです。
自動車で例えると、アクセルとブレーキの関係ですね。
この２つの神経が昼夜交互に働くことで、人間は昼間に動き、夜は眠るといったサイクルが自然にできるようになっている訳です。
更にこの『自律神経』というのは、内臓の働きや筋肉・血管・脳に至るまで人間の全ての器官を動かし、そして休ませ、人間の身体が無理なく正常に機能する為に働いているのです。
例えば心臓は、交感神経が優位に働くと早く動いて血液を大量に全身へと送り、副交感神経が優位に働くとゆっくり動いて血液の供給をセーブします。
また血管に於いては、交感神経が優位に働くと細く収縮し、副交感神経が優位に働くと拡張します。
更に腸は、交感神経が優位で働きが鈍り、副交感神経が優位で活動が活発になります。
【自律神経が元で起き得る症状】
≪交感神経が優位になると起きやすい症状≫
・肩こり ・腰痛 ・不眠 ・便秘 ・リウマチ ・口内炎 ・ニキビ ・しみ,しわ,くすみ
・感覚異常 ・糖尿 ・結石 ・動脈硬化 ・潰瘍 ・腫瘍 等
他にも不安，おびえ，怒りといった感情に陥り易く、『キレやすい』状態にも。
≪副交感神経が優位になると起きやすい症状≫
・アレルギー ・アトピー ・花粉症 ・ぜんそく ・下痢 ・鬱 等
他にも『無気力』の状態になり易い。
以上のように様々な症状を作り出してしまう自律神経。
この自律神経を乱してしまう元が、いわゆる『ストレス』です。
では、そのストレスの原因とは何でしょうか？
まず一つは、皆さんよく言われる悩み過ぎや、人間関係などで過度に心に緊張を抱えて続けてしまう『精神的ストレス』。
不快な人間関係や、何かに追い込まれることで感じるプレッシャーにより、脳が常に緊張状態になる為に、交感神経優位の状態が続いてしまいます。
また一つは、あらゆることが便利になり過ぎたことで起きる『肉体的ストレス』。
夏は冷房で身体を冷やし過ぎ、パソコンや携帯電話など通信機能が発達し、流通や交通網も常に動き、24時間営業の店舗も当たり前にあります。
これでは、人間が休みなく常に働き続けられてしまい、結果として交感神経が一方的に活発化してしまいます。
そしてもう一つが、薬の常用だと言われています。
統計によると、日本の医薬品業界は10兆円産業。
世界全体でも30兆円ということですから、世界の薬の1/3は日本で消費されている計算になります。
当然ですが、ほとんどの薬は身体にとって決して自然な物ではありませんので、ある症状を消す代償として、胃や肝臓など消化器官に負担をかけることになります。
物によっては鉱物が体内に蓄積し排出されにくい物もあるんですね(>_<)
そうなると、体内の器官が正常に働きにくくなり、無意識のうちに肉体的ストレスとなってしまうことも多いのです。
更に、背骨の歪みも神経の圧迫を生み、自律神経の乱れの原因となり得ます。
現在の日本に於いては、１億総ストレス社会と言われています。
あなたも、仕事・家庭・人間関係などで普段から何らかのストレスを感じていらっしゃるのではないでしょうか？
もちろん、全くストレスを感じない環境では、人は成長できません。
人間が成長する為に、多少のストレスを感じることは非常に重要なことです。
ただ、過度なストレスを感じ続ける環境下にいることは、確実に体調を悪くさせてしまう元になってしまうのです。
そして、慢性的に症状を感じていらっしゃる方は、過度なストレスを感じ続けている結果、自律神経が乱れ、常に重い・ダルい・痛いといった可能性が高いとも言えます。
思い当たる方は、ご自身の状態をしっかり把握し、リラックスする時間を作る・適度に運動するなど、ご自身にとって良い方法を見つけてみてください。
もし、「自分でもよく分からない…」という方は、是非一度ご相談をいただければと思います。
今回もお読みいただきありがとうございます！